筋肉を鍛える前に「動きの再学習」が必要な理由|身体を上手に使うための考え方
皆さんこんにちわ。浜松市の整骨院・整体院で整骨・整体と機能改善リハビリで「痛み」や「不調」の改善サポートをする院長の西です(笑)
さて今回は、“身体を上手に使うための考え方”についてお話させて頂きます。


筋肉を鍛える前に「動きの再学習」が必要な理由
「筋肉をつければ、身体はもっと動きやすくなる」
そう考えて、筋トレを始める方は少なくありません。
もちろん、筋力は身体を動かすうえで大切な要素です。
しかし、実際の身体の動きは、筋力だけで決まっているわけではありません。
どれだけ筋肉があっても、
• 動きがぎこちない
• 力を入れるタイミングが合わない
• 左右差が大きい
• 身体を思ったようにコントロールできない
• 特定の動作だけ苦手
ということがあります。
これは単純に「筋肉が足りない」という問題ではなく、身体の動かし方そのものを再学習する必要があるケースがあります。
身体は「筋肉」だけで動いているわけではない
私たちが立つ、歩く、しゃがむ、腕を上げるといった動作をするとき、脳は身体からさまざまな情報を受け取っています。
例えば、
• 足の裏が床に触れている感覚
• 関節がどの位置にあるのかという感覚
• 頭や身体がどちらに動いているのかという感覚
• 目から入ってくる視覚情報
• 呼吸による身体の変化
などです。
こうした情報をもとに、脳や神経系は「今、身体がどんな状態なのか」を把握し、その状況に合わせて筋肉を働かせています。
つまり、
感覚 → 判断 → 運動
という流れがあって、初めてスムーズな動きがつくられます。
筋肉は、その結果として身体を動かす重要な役割を担っているのです。


「筋力があるのに、うまく動けない」のはなぜ?
例えばスクワットを考えてみましょう。
脚の筋肉が十分に強くても、
• 足裏の荷重が不安定
• 股関節をうまく使えない
• 背骨が必要以上に固まっている
• 膝だけが先に動いてしまう
• 呼吸を止めて身体を固めてしまう
といった状態では、動作全体がスムーズにならないことがあります。
このとき、さらに脚の筋肉を鍛えるだけでは、必ずしも問題が解決するとは限りません。
必要なのは、
「もっと強くすること」ではなく、「今ある身体をどう使うかを学び直すこと」
かもしれません。
これが、私たちが考える「動きの再学習」です。
動きの再学習とは?
動きの再学習とは、難しいトレーニングをすることではありません。
まずは、自分の身体がどのように動いているのかを感じ取り、適切な動きを経験していくことです。
例えば、
①身体の位置を感じる
足裏にどこへ体重が乗っているのか。
骨盤がどの方向を向いているのか。
背骨がどのように動いているのか。
こうした身体の情報を感じることから始めます。
②小さな動きから始める
いきなり重い負荷をかけるのではなく、簡単な動作の中で身体をコントロールする練習をします。
③左右の違いを感じる
右と左で同じように動いているつもりでも、実際には動き方が違うことがあります。
その違いに気づくことも重要です。
④複数の身体部位を協調させる
身体は一つの筋肉だけで動くわけではありません。
足、骨盤、背骨、肩、頭などが、それぞれ適切なタイミングで協調して動くことで、効率的な動作になります。


「クロスクロール」のような運動にも意味がある
例えば、左右の手足を交互に動かす「クロスクロール」。
一見すると簡単な運動に見えます。
しかし、実際には左右の身体を協調させながら、身体の位置を感じ、動きをコントロールする必要があります。
このような運動は、単純に筋肉を大きくするためのトレーニングとは目的が異なります。
「身体をどう動かすか」という情報処理と運動の協調性を経験する。
そこに意味があります。
クロスクロールの効果とは?姿勢改善・腰痛予防に必要な連動エクササイズを参考ください。
筋トレが悪いわけではありません
ここは誤解してほしくないところです。
筋力トレーニングは、身体づくりにとても重要です。
筋力が必要な場面はたくさんあります。
問題なのは、
「筋力をつければ、すべての動きが良くなる」
と考えてしまうことです。
実際には、
動くための感覚・動作を整える
↓
その動きを繰り返し経験する
↓
必要な筋力をつける
↓
より複雑な動作につなげる
というように、段階的に考えたほうが身体を効率的に使いやすくなる場合があります。


「鍛える」だけではなく「使える身体」をつくる
筋肉が強いことと、その筋肉を適切に使えることは同じではありません。
例えば、車に高性能なエンジンを搭載していても、ハンドルやブレーキを適切に操作できなければ、車を思い通りに動かすことはできません。
身体も似ています。
筋肉という「エンジン」だけではなく、
感覚・神経系・関節の動き・呼吸・姿勢・協調性
などが組み合わさって、初めて身体は効率よく動きます。
だからこそ、私たちは身体づくりを考えるときに、単純な「筋力アップ」だけではなく、身体を上手に使うための動きの再学習を大切にしています。
施術と運動を組み合わせる理由
身体の状態によっては、まず動きやすい環境をつくることが必要な場合があります。
そこで、施術によって身体の状態を確認・調整し、その後に運動を通して実際の動きを経験していく。
この「施術+運動」という組み合わせには意味があります。
ただ身体をほぐして終わるのではなく、
「動きやすくする」から「動けるようにする」へ。
さらに、
「動ける」から「自分でコントロールできる」へ。
そこまで考えて身体づくりを行うことが、長期的な身体の使い方につながっていきます。


まとめ
身体を変えるために筋力をつけることは大切です。
しかし、筋肉を鍛えるだけでは、身体の動きが思うように変わらないこともあります。
身体は、
感覚を受け取り、脳や神経系が状況を判断し、その情報をもとに筋肉を協調させて動く。
だからこそ、筋力だけを見るのではなく、
• 身体をどう感じているのか
• どのように動いているのか
• 左右で違いはないか
• 身体の各部位が協調しているか
• 動作を自分でコントロールできているか
という視点も重要になります。
「鍛える」だけではなく、「動きを学ぶ」。
この視点を持つことで、トレーニングの意味も大きく変わってきます。
みんなのからだバランス整骨院・整体院では、施術だけでなく運動療法も取り入れながら、身体を「鍛える」だけではなく、自分の身体を上手に使えることを大切にしています。


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