皆さんこんにちわ。浜松市の整骨院・整体院で整骨・整体と機能改善リハビリで「痛み」や「不調」の改善サポートをする院長の西です(笑)
さて今回は、【浜松整体】痛みや不調は“脳の誤作動”かもしれない。からだを整えることで心と体の調和を取り戻す?についてお話しさせて頂きます。
SNSでは、“どやっ”て感じの動画をよく見るようになりましたが、本当は痛みや不調😖の改善ってそんな簡単なものではありません。
確かに治療家の上手い下手、知識量の違いはあるけど“生身の人間”は同じだから、からだの改善プロセスは原理原則に則って皆同じです。
“魔法のような治療は存在しない”ことを前提として
エビデンスやエビデンスに近いアプローチ・考え方があってこそ患者様の改善・回復に近いサポートができると言う意味で本日は真面目にからだをサポートする意味を考えてみました。
🧠 からだを整えることには「脳の意味」がある〜ディスアファレーテーション理論とニューロマトリックス理論の視点から〜
🌱 はじめに
整体やトレーニングの現場でよく聞かれる言葉に、
「からだを整える」「動きを修正する」というものがあります。
でも、
整えるって本当に意味があるの?
動かしただけで何が変わるの?
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
実はこの「整える」「動きを修正する」ことには、
神経科学的にも明確な根拠があります。
今回はその背景を、
ディスアファレーテーション理論とニューロマトリックス理論の観点から紐解いていきます。
🧩 ディスアファレーテーション理論とは?
ディスアファレーテーション(disafferentation)とは、
「感覚入力の欠如」や「感覚情報の乱れ」を意味します。
人の体は、筋肉・関節・皮膚などから常に
「今、体がどんな状態か」という情報(=固有感覚)を脳に送っています。
しかし、
姿勢の歪みや関節の機能低下があると、
その感覚情報が正しく伝わらなくなり、
脳は体の状態を誤って認識してしまいます。
その結果──
• 動きがぎこちない
• 姿勢が安定しない
• 不必要な筋緊張や痛みが出る
といった現象が起こります。
つまり、
感覚入力(アファレンス)の乱れが、
出力(動き・姿勢・痛み)の乱れを生む。
これがディスアファレーテーション理論の基本的な考え方です。
🏃♂️ 「整える」「動きを修正する」ことの意味
「整える」「動かす」行為は、単なる“形の修正”ではなく、
脳への感覚入力を正す行為でもあります。
• 関節を調整することで、メカノレセプターが刺激される
• 姿勢を変えることで、脳に新しいボディマップ情報が送られる
• 正しい動きを繰り返すことで、運動パターンが再教育される
これらはすべて、
感覚—運動ループ(Sensorimotor Loop)の再学習につながります。
🧘♀️ 静的姿勢 → 動的姿勢へ
からだを整えるときに大切なのは、順序です。
まずは、
静的姿勢(止まっているときの姿勢)を整えること。
姿勢の崩れは、関節や筋肉だけでなく、感覚入力にも影響します。
次に、
動的姿勢(動いているときの姿勢)を整えること。
静的に正しい姿勢が取れても、動作の中で崩れてしまえば意味がありません。
そのためには、
🔹 姿勢・呼吸・体幹を整えることが不可欠です。
そしてそれを支える基盤として、
• 可動性(動く自由さ)
• 安定性(支える強さ)
• 連動性(全身のつながり)
この3つを高めることが重要です。
結果として、
姿勢制御力が高まり、動きの質が向上し、
脳や自律神経系も活性化されます。
つまり、
からだを整えることは、
単なる筋肉や骨格の調整ではなく、
「心と体の調和を取り戻す」健康づくりにつながるのです。

🧠 ニューロマトリックス理論との関係
カナダの神経科学者メルザックが提唱した「ニューロマトリックス理論」では、
「痛み」や「身体の感覚」は、
末梢の刺激だけでなく、脳内ネットワーク(=マトリックス)によって生み出されるとされています。
つまり、
脳が身体をどう“認識しているか”によって、
痛みや動きが変わる。
ということです。
したがって、
からだを整えることで正しい感覚入力を脳に届けると、
脳のマトリックスが再構築され、
「正しい身体感覚」や「スムーズな動き」が戻ってきます。
⚡ 中枢性感作(Central Sensitization)への効果
慢性痛や自律神経の乱れでは、
脳が過敏化している「中枢性感作」という状態がよく見られます。
このとき、
脳は小さな刺激にも「痛い」「怖い」と反応してしまいます。
しかし、
「整える」「動く」ことで正しい感覚入力を繰り返すと、
• 感覚情報の信頼性が高まり
• 下行性疼痛抑制系(痛みを抑える神経)の働きが戻り
• 過敏な神経活動が落ち着く
といった変化が起こり、
中枢性感作の軽減につながることがわかっています。
※不良姿勢、ストレス、不活動、痛みへの執着、ネガティブな思考などは感作が起こりやすいと言われてます。


🌿 痛みを“ゼロ”にすることは難しいけれど…
現実的に、痛みや不調を「100%なくす」ことは簡単ではありません。
しかし、
有効性のある施術や運動を取り入れることで、
痛みや不調を“減らす”ことには確かな意味があります。
痛みが減ることで、
動くことが怖くなくなり、
活動量が増え、
生活の質(QOL)が向上します。
それは単なる「症状の軽減」ではなく、
「生き方の改善」につながる変化です。
※治療する側は、治療の意味を理解して意味のあるサポートをすることが大切です。患者様は、そのサポートを信頼することや自身のからだを理解して労る気持ちを持たれて行くことが大切です。それだけでも治効が数%違うそうです。

🪷 まとめ:からだを整えることは「脳と心の再教育」
視点 …内容
- ディスアファレーテーション理論…感覚入力を整えることで脳の誤作動を正す
- ニューロマトリックス理論…脳のネットワークが身体の感覚を生み出す
- 静的 → 動的姿勢…可動性・安定性・連動性を高めることが重要
- 中枢性感作との関係…正常な感覚入力が過敏な脳を鎮める
- 実践の意義…完全ではなくても「痛みを減らす」ことが生活の質を上げる
🌸 おわりに
「整える」とは、“形を整えること”ではありません。
「脳と体のつながりを整えること」。
その積み重ねが、
姿勢・呼吸・体幹の質を高め、
心と体の調和を取り戻すことにつながります。
そしてそれが、
真の意味での「健康なからだづくり」なのです。
💬 参考にした理論
• Korr, I. (1975). The spinal cord as an organizer of disease processes.
• Melzack, R. (1999). From the gate to the neuromatrix.
• Woolf, C. J. (2011). Central sensitization: implications for the diagnosis and treatment of pain.






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